ニキビ・吹き出物
1.ニキビの原因
皮膚にはさまざまな菌が存在しこれを常在菌といいますが、常在菌には病原菌の侵入や増殖を防ぐ善玉常在菌と、アクネ菌のようにニキビの原因となる悪玉常在菌がいます。
アクネ菌は皮脂を好む性質を持っていることから、ニキビの原因としてまず挙げられるのが過剰な皮脂分泌です。表面の角質層が厚くなって毛穴がふさがれているため、皮脂は毛穴からスムーズに出られないので詰まってしまいアクネ菌が増殖し、ニキビがはじまります。思春期のニキビはこれが主な原因といわれています。
思春期のニキビが額を中心にできるのに対して、「大人のニキビ」は、顎や生え際などのフェースラインにそってできることが多く、その原因も複雑です。不規則な生活習慣、乱れた食生活、ストレス、ホルモンバランスの崩れ、間違ったスキンケアなど、さまざまな原因が絡み合っています。そのためなかなか治りにくく、ひどくなった場合は皮膚科の治療を必要とする場合もあります。
ニキビだからといって、ニキビケア商品をただ使うのはオススメできません。まずはご自分のニキビのタイプを知り、それに見合った商品でケアしていきましょう。
2.ニキビの種類
毛穴の出口がふさがっているのに、皮脂がどんどん分泌されると、毛穴の中に皮脂と角質の混じりあった塊ができます。
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3.ニキビ改善に良い・悪いといわれている成分
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4.ニキビ改善に利用されている治療方法
●イオン導入 | 今やニキビ治療に欠かせなくなったイオン導入。ビタミンC誘導体を電気の力で強制的に素肌に浸透させるものです。ビタミンC誘導体には皮脂の分泌を減らし毛穴を縮める働きがあります。 |
●ケミカルピーリング | ピーリングは、グリコール酸、乳酸などのAHAやサリチル酸などを顔に直接塗って角質層をはがす治療です。角質層の細胞間の接着力が緩むので治療を受けて1週間ほどすると角質が自然にポロポロと剥がれてくるといいます。毛穴の入り口が厚くなって詰まっているというニキビの原因を直接取り除くという方法です。また酸の刺激が表皮の基底細胞層まで伝わって皮膚の新陳代謝も活発になるようです。ピーリングをした後は、ビタミンCの誘導体の浸透性が増して効果がさらに高まるといわれています。 |
●病院治療 | レーザー、フォトフェイシャルアクネス、内服薬、塗り薬 |
5.日常のお手入れ法
●洗顔 | 何回も洗うと肌の本来備わっている油分がなくなり、それを補おうと皮脂が多く分泌するようになります。それがニキビの原因となることもあるので、洗いすぎには注意しましょう。 |
●保湿 | 水分を補給し肌そのもののバリアを高めること、消炎作用のあるものを使うこと、角質の新陳代謝をきちんと促し、毛穴を目詰まりさせないことです。乾燥が始まり、代謝が鈍くなる20代は、洗顔だけではケア不足です。肌の潤いが不足して固くなるので毛穴から皮脂が出にくくなり、皮脂が奥に溜まってにきびになるので大人のニキビは固くて頑固なものが多いのです。対策はやはり肌に潤いを与えてやわらかくし、皮脂を出やすくしておくこと。ノンオイルで保湿効果の高いものを選ぶのが良いでしょう。 |
●触らない | 指で潰したり触ったりは絶対に×。広がって治りにくくなるばかりか、跡を残したり悪化させるだけです。 |
●生活習慣の改善 | ダイエット、睡眠不足、喫煙、ストレス、便秘・・・。ありすぎですね(苦笑) 適度な運動も必要です。食生活においては、炭水化物のとりすぎやカフェインの多いコーヒー、甘いもの、香辛料の取りすぎに注意しましょう。 ストレスを溜め込んだりするのもニキビの大きな原因となっています。 一番大切なのは何よりも生活習慣の見直しです。生活習慣こそ、美しい肌を手に入れるために必要な絶対条件なのです。 |
6.化粧品選びのポイント
●全体 | ・油分の多い化粧品は、確実にニキビを増やします。なぜなら、アクネ菌は油が大好きだからです。オイルフリーの製品を選んでください。 ・殺菌作用、抗炎症作用のある成分が配合されているもの。 |
●洗顔料 | 肌に優しい洗顔料で優しく洗いましょう。 |
●メイク | オイルフリーのファンデーションを選ぶようにしましょう。 ファンデーションのパフやチークブラシなどはこまめに取り替えて、清潔に保って下さい。 メイクをしたときはしっかりクレンジングをして、メイクが残らないようにきちんと落とすことも大切です。 |
ニキビケアに有効といわれている成分はビタミンC誘導体、サリチル酸、グリコール酸などがあり
ニキビケアに有効とされ病院等で行われる治療法はイオン導入、ケミカルピーリングなどがあります。
これらの成分が配合されている製品や、家庭でケアできる美顔器等の器具類を上手に利用しましょう。